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博学連携プロジェクト

 信濃川中流域の長岡市・十日町市・津南町では、火焔型土器に代表される「縄文文化」をテーマに、子どもたちに交流学習活動を提供する「火焔街道博学連携プロジェクト」が行われています。信濃川火焔街道連携協議会では、この活動を様々な形でサポートしています。以下、その活動を紹介します。


博学連携とは

 「博物館」と「学校」が連携する。それを「博学連携」と言います。そのスタイルはさまざまで、博物館から学芸員が学校に出向いて授業を行う出前授業や、テレビ会議システムを利用しながら、博物館から情報を発信して行う遠隔授業などは、その代表とされています。

 信濃川火焔街道を舞台に行っている「火焔街道博学連携プロジェクト」は、そういった博学連携が全国的に行われている中でも、もっとも充実した活動をしている一つと言えます。それは単発のイベント的なものではなく、1年間を通じて子どもたちと触れ合い、最後に大きな成果を残すことができるからです。


実際の活動

 信濃川沿いにある長岡市・十日町市・津南町(信濃川火焔街道連携協議会に参加の市町村)から、「縄文」をキーワードに総合学習する小学校がそれぞれ1~2校集まり、そこに地域の学芸員が密着してさまざまな活動を行っています。これは、行政側で発進した信濃川火焔街道連携協議会にヒントを得て、また、その協議会の協力も得て行っているプロジェクトなのです。平成15年度に始まった火焔街道博学連携プロジェクトですが、これまで1,000人近くの子どもたちが参加しています。

 活動は、まずそれぞれの市や町で学校(教員)と博物館(学芸員)が連携して体験活動などを推進し、それを市や町を越えて横の連携をとる学習会などを設定します。7月には交流学習会を実施し他地域・他校との交流の機会をとり、11月には縄文子どもフォーラムを実施して、パネルディスカッションやポスターセッションにより、それぞれの成果を発表し合いながら、さらに学習を深める機会を設けています。そして、それらの成果をもとに津南~十日町~長岡を巡回する展覧会(「子ども縄文研究展~縄文のメッセージ・私のメッセージ~」)という形で地域の人々にも公表するものとしています。

 この活動により、一度限りの学習ではなく、体験や調べ学習などスタイルを変えて何度も同じテーマに関わっていくことから、「縄文」や地域の宝、文化による地域のつながりを知ることができ、そして子どもたち自身の表現力の増進にも確実につながっていることを感じ取ることができるのです。地域の宝である子どもたちのためのプロジェクトとして、今後もさらに活動の輪を広げたいと思っています。


地域をつなぐ博学連携の意味

 このような博学連携プロジェクトは、性急に効果を求めるべきものではなく、次世代を担う人材づくりのために種をまいているのだと認識しています。そして、その成果が顕れるのは、プロジェクトに参加した子どもたちが今後育っていく中にこそあるものと思っているのです。つまり、その子どもたちが自分と同じくらいの子どもを持つ親の世代になった時に、地域をどう見つめているか、地域にどう貢献しているか、自分の子どもや地域の子どもたちにどう関わっているのか、そういったことがこのプロジェクトの成果として発揮されているということが見出された時こそ、このプロジェクトの意義が認められるのではないかと考えているのです。

山本哲也(新潟県立歴史博物館)

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